スウェーデンの持続可能なまちづくり
サラ・ジェームズ&トルビョーン・ラーティー、高見幸子[監訳・編著]、伊波美智子[解説]
新評論(2006) \2,500+
ISBN:4-7948-0710-4

スウェーデンの持続可能なまづくり 表紙

知能情報システム工学科の村上先生からお借りして読んだ。スウェーデンの持続可能な国づくりを支えるコミューンと 呼ばれる自治体(村や町)の取り組みを取材したアメリカ人と、この運動の理論的実践的指導者の共著に、 日本の2人が解説とコメントを書いている。スウェーデンが、環境問題への全面的な取り組みを、国レベルから小さな町単位まで、 近隣諸国や企業を巻き込み行う様子が生き生きと語られる。推進役となっている国際NGOナチュラル・ステップの存在、 その指導原理を要約した、持続可能な社会に必要な4つのシステム条件 1)自然の中で地殻から採取した物質の濃度が増え続けない; 2)自然の中で人間が作り出した物質が増え続けない; 3)自然が物理的な方法で劣化しない; 4)人々が自らの基本的ニーズを満たそうとする行動を妨げる状況を作り出さない; を実現しつつ、経済的に採算を確保し競争力さえあることを証明しつつある。日本に比べると日光の恩恵の格段に少ない 北国で自然条件を最大限に利用しつつ科学的に、化石燃料の使用を極度に押さえつつある。 マクドナルド、フォードのディーラー、ガスステーションさえが、グリーンゾーンと言うエコ手法に転換し成果をあげる。 やれば出来る、やってる国があった!と勇気がわく。何が真のテーマか、本書を一読して考える価値があります。

(溝田 忠人)