人はなぜ立ったのか? ―アイアイが教えてくれた人類の謎
島泰三
株式会社学習研究社(2007) \1,200
ISBN:978-4-05-202562-4

人はなぜ立ったのか? 表紙

著者の「裸の起源」「親指はなぜ太いのか」等の著作の内容に、 写真や図を入れて普及書のように仕立てた本である。 先ず、マダガスカルのバオバブの木のメタボリックシンドロームな(?)姿、 原猿類やカメレオンの多様な写真に心躍る。動物と話の出来るドリトル先生に憧れた著者が、 人類学を学び房総半島の日本猿の観察による研究を行い、後にマダガスカルの原猿類を研究しアイアイの主食と手の指、 歯の関係を解明し、その他の猿の形態も説明できるようになった。 この島はまるでノアの方舟のように太古のアフリカを切り取って現在に遺している。 人間は、なぜこのような手を持ち、二本足で歩くのか、チンパンジーはなぜナックルウオーキングをするのか、 ゴリラのごつい手は何をする手なのか、知りたい人はとりあえず本書を読まれたし。 「猿も木から落ちる」いや「目から鱗が落ちる」。

(溝田 忠人)